JODELLグリッパーのI/Oパラメータ設定方法

JODELLのPC通信用アプリでパラメータを設定する

最近の展示会でよく見かける電動グリッパーメーカーJODELLのグリッパーを購入してみましたので、今回はJODELLグリッパーの設定についての紹介です。

グリッパーの制御については、ロボットメーカーによってはDobotのようにツール用I/OポートからRS485で制御できる場合もありますが、I/Oのみの対応製品もあるので、I/Oからグリッパーを制御する必要があります。

今回はI/Oで動作させる場合のパラメータの設定方法を紹介します。
使用するグリッパーはEPG26-015になります。

JODELLグリッパーのI/Oパラメータ設定方法
JODELL EPG26-015

PCからアプリケーションを起動させるためRS-485⇔USBのデータコンバータ―とコンバーターと接続するためのケーブルが必要です。
弊社ではコンバーターはMoxa UPort 1130M12 A-codeケーブルを使用しています。

データコンバーター Moxa UPort 1130
M12 A-codeケーブル(モノタロウで購入)

1. PC操作用アプリケーションとマニュアルのダウンロード

JODELLのダウンロードサイトを開き、ページ左のフォルダツリーから”上位机软件”をクリックします。
画面中央にアプリケーションデータの圧縮ファイル名”clawControlToolV1.4.16.zip“というボタンがあるのでクリックするとダウンロードが始まります。

memo

ダウンロードファイルは言語が中文でないと表示されません。言語選択は右上のプルダウンにて変更できます。

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、任意のフォルダに保存してください。インストーラーは存在せず、実行ファイルを直接操作します。
フォルダ内にあるclawControlToolV1.4.16.exeをダブルクリックすることでアプリケーションは開きます。

2. ロボットハンドとPCを接続します

グリッパー側の配線 ①485A(+)②485B(ー)③485GNDの配線を以下を参考にデータコンバータへ接続します。
今回はデータコンバータ- Moxa UPort 1130を使用しています。
またグリッパー側の配線④DC24V⑤DC0V は24V電源に接続してください。
(身近に電源が無い場合はロボットコントローラーのIO端子台から取得すると簡単です。)

参考配線図

3. アプリケーションを立ち上げ

STEP1でダウンロードして解凍したフォルダの中にあるclawControlToolV1.4.16.exeをダブルクリックしアプリケーションを立ち上げます。

まずは言語を変更します。
左のナビゲートメニューから“语言”を選択します。
表示された画面で“英文”のボタンをクリックしてください。

ナビゲートメニューで“Clamp”を選択し、表示されたページでEPGの画像をクリックします。

表示されたページの上方にあるタブを”Communication“に切り替えます。

Serial port(Com*)を選択しOpen serial portボタンをクリックします。
成功すると”Succeeded to open serial port”のログが表示されます。

右側のSpecial functionsの下の方にあるボタンが“Serial port mode”の場合はクリックして”IO mode”にしておきます。

右上の方にある“Disable”ボタンをクリックします。
正しく通信している場合はグリッパーが初期化動作を実施します。

左上のタブを“Control”に変更します。
変更されたページの右側の上方にあるタブ“Custom parameters”に変更します。

グリッパーに登録されたパラメーターを“Read all“ボタンをクリックして読み取ります。

本ページのテキストボックスに数値を入力することで、IOによって操作できる動作条件を設定します。設定できる条件は1と2の2条件のみです。
それぞれ動作条件はPositionSpeedTorqueを入力します。条件を入力したら“Write in”ボタンをクリックしてください。

memo

それぞれのパラメータは仕様上明記された最大値を255とした1バイトの正の整数値で表します。
Positionでいうと、ST = 26 mmの場合はPositionが127の場合は
26 × 127 / 255 = 12.94… mmに移動します。
グリッパーにもよりますが、型式EPGではPosition = 0 が解放側になります。

ページ右側上方のタブを”Quick command”に変更し、”Custom Parameter Commands”のコマンドボタンを押すことで、先ほど設定した条件で動作します。
動作確認し条件が良ければアプリケーションを終了します。

4. ロボットコントローラーからのIO制御

IOで制御する場合は以下のような使い方になります。

  1. DI1をOFF→ONにしてイネーブル状態にする
  2. DI1をONのままDI2をONにすることでコマンド2の条件で動作する
  3. DI2をOFFにすることでコマンド1の条件で動作する

また参考にグリッパーからの出力信号もまとめておきます。

4.1 DI入力信号の説明

idDI1DI2機能
0OFFOFFイネーブル解除、アイドル状態の復帰
1ONOFFイネーブルの実行、(イネーブル状態の時)コマンド1の動作実施
2OFFONイネーブル解除、アイドル状態の復帰
3ONONコマンド2の動作実施

4.2 DO出力信号の説明

idDO1DO2DO3機能
0~3ON/OFFON/OFFOFFグリッパーイネーブル解除状態
4OFFOFFONグリッパーの把持検出
5ONOFFONワーク未検出/イネーブル状態
6OFFONONグリッパーエラー(ワーク落下)
7ONONON正常動作