イズミビジョンラボ都築が展示会にて興味があった技術のメモとして残してあります。

- 開催期間 2025年4月9日(水)~11(金)
- 見学日時 4月10日(木)
- 場所 ポートメッセ名古屋 第1展示場及び第3展示場
- 特徴
- 設計・製造ソリューション展、機械要素技術展などから構成され機械設備に関する技術、商品が多く展示される。近頃はDXに関する展示も多い。
見学内容
- 軌跡精度を保証する協働ロボット<ROKAE SR-C, CR-C >
- 日本の総代理店はIDECのグループ会社であるIDECファクトリーソリューションズ(株)でありロボット販売だけでなくSIerとしてロボット装置としての販売も行っている。
- 3~5kg可搬のSR-Cと、7kg可搬以上のCR-Cの2シリーズがあり、SR-Cは保護性能がIP54、CR-CはIP67となっている。
- 他社製の協働ロボットに比べて、全軸トルクセンサーが搭載されており、高速動作時の接触感知停止の感度が良い、また組立や研磨作業などに優位
- 他社が保証しない軌跡精度を1mm以内とではあるが保証しており、フィードフォワード機能を使えばさらに精度良く動かすことができる。
- もともとはROKAEは産業用ロボットメーカーであり発展的な協働ロボットであるので、産業用ロボットの仕様に慣れているユーザーにはなじみやすい。
- 価格は同可搬重量のJAKA製ロボットと変わらないレベル。

- ロボットでの配管が不要な塗布システム<兵神装備 ホースフリーシステム>
- ロボットハンド側にタンクの役割を果たすウェーブアブソーバーを持たせることで、1サイクル毎に液体を補給し配管レスを実現でき、立ち上げ時や機種追加時の調整工数を低減できる。
- ウェーブアブソーバーには、液体の圧力や量(液面位置)を把握できるため液体の供給不備を検出できる。
- 購入機器は従来の配管を取り廻す方式より若干高くなるが、設備全体で見れば安くなりメリットはある。

- 協働ロボット挙動監視<東海エレクトロニクス HBK製無線センサ>
- 協働ロボットにHBK製の無線センサをロボットに取付、ワークピッキングの際の不具合(箱内のワーク欠品)を検知するデモを展示。
- 加速度、電圧、電流、ひずみ、トルク、温度のデータ取得可能なデバイスがあり電源は電池となる。
- 無線でありながら計測データの損失がなく全計測データの同期が可能。
- システム一式で約100万円と高額であり設備に組み込むというよりは設備の条件だしや評価、不具合解析などで使うと有効。
- AI搭載の三次元ビジョンシステム<Cognex IN-SIGHT L38シリーズ>
- 世界初のAIを搭載した3Dビジョンセンサであり2D/3DのAIツールを使用しアプリケーション開発が容易にできる。
- 撮像原理としては光切断でありスペックルフリーレーザーを光源として使用していることで高コンストラクトの画像を取得。
- ビジョンツールではAIコマンドだけでなくルールべースのコマンドも組み合わせ可能。