ものづくりワールド 名古屋 2024年4月

イズミビジョンラボ都築が展示会にて興味があった技術のメモとして残してあります。

  • 開催期間 2024年4月10日(水)~12(金)
    • 見学日時 4月10日(水)
  • 場所 ポートメッセ名古屋

見学内容

  • 60万円協働ロボットを組み込んだ自動化装置<YATOMIエンジ株式会社
    • 格安ロボットFAIRINOを昨年12月に購入し、低コストな自動化装置を提案している。
    • 展示品はFAIRNO FR5を使用したピッキング装置とkeiganのAMRを展示。
    • FAIRINOは接触検知としては、モータ電流値での検知でURと比べれば劣るが、EliteRobotやJAKAと比べれば同等である(そもそもEliteも電流検知)
    • ハンドはDHロボティクス製を使用していたが、エンドエフェクタ電源と接続可能。
    • 6月に正式販売なので、それから購入を検討が良い。
    • その他UR、Fanuc、EliteRobotを取り扱うSIerである。
  • 小型・協働ロボットに適した耐久性のあるケーブル<日星電気
    • 広範囲、高速で稼働するロボットの為に開発したロボットケーブル(SROC)を展示
    • フッ素を使用した被膜の採用しており、従来より▲10%の細径化、また柔軟化により断線しにくく組付性、耐久性にメリットがある。
    • 価格としては従来品に比べ多少高くなるが(高くても1.2倍くらい)調整工数を考えればメリットはでそう。
    • 基本受注生産なのでカスタム対応ができるのでどんなタイプの配線でも可能。
  • デジタルゲージの値をスマホ、タブレットへ転送<マグネスケール μMate+
    • USB接続のタイプのゲージと接続可能。
    • デジタルインジケーターLU20は5種類の表示モードで表示可能(カタログ参照
      真円度表示などは視覚的に分かりやすい。
    • BlueTooth通信によりスマホ、タブレット等から専用アプリにてデータ閲覧可能。
      また、HID(キーボート同様)として、ファイルのセルに直接入力などできるため試験成績表などの作成にも工数低減の効果が期待できる。
    • ゲージとインジケーターセットで15万円程度。
  • 誰にでも扱えるAI画像検査装置(NuLMiL)
    • 京大発のベンチャー企業であるAnamorphosis Networksが提供している。
    • 不良品の不良個所をタブレットで”塗る”ことで、AIでパラメータ等を自動設定し限度見本作成を実施する(特許取得済み)
    • 検査アプリケーションだけでなく、検査装置(ハード)や自動化装置も含めて対応可能。
    • 費用としてはアプリケーションは買い取りであり、5パターンまで登録可能で150万円/set。PoCには費用が掛かるが初期検討は無償で対応。
  • ポータブル多関節測定アーム(Hexagon Absolute Arm 7軸モデル)
    • Absolute Armは高精度なレーザースキャナーと高精度なエンコーダーを内蔵した多関節アームで、現場や設備上でも複雑な形状のワークのデータを取得できる。
    • 精度としては40μm程度。
    • ハンディタイプの3Dスキャナと比較すると、マーキングが不要、広い範囲での絶対精度が勝る。
    • 点群データとして取得し、幾何公差の評価も専用アプリケーションで可能。
    • レーザースキャナーの測定原理は三角測距であるが、鏡面でも素材面でもデータが欠落しなくアルゴリズムも優れている。
    • 最上級の7軸モデルは、自由度が多いためロボットなどで自動化させれば面白いのではないか?
  • 工具監視AIソリューション(THK OMNI edge)
    • サーボモータの電流値を後付けのクランプセンサーで監視し、異常を監視することで刃具摩耗及び刃具欠損を感知できる。
    • CNCへの接続も不要で設定も容易。基本AIでの自動解析で異常検知を行う。
    • 刃具検知も従来はレーザー刃具測長器などで機上測定しているが、クーラントの影響もあり誤判定があり、その代替としても活用されている。
  • 製造業/物流業向け プロセスシミュレーター(ビットクォーク assimee)
    • 生産ラインや物流倉庫の業務最適化が可能なプロセスシミュレーター。
      既存のシミュレーターではサイクルタイムやMTBFなど設備情報などのパラメーターを入力しシミュレートを行っているが、手間がかかる、実際の状況と合っていないなどの課題があるが、
      本ソフトウェアは過去の生産数などの実績値からパラメーターを推測することで課題を解決する。
    • 人の作業を含めたシミュレートも行える。
    • ノーコードツールや生成AIなどで誰にでも簡単に扱える
    • 1ライセンス約300万円。